レンガ調やタイル調など、サイディングの外壁にはさまざまなデザインがあります。
「今の外壁の柄が気に入っているから、塗りつぶしたくない」
「透明な塗料で塗装できると聞いたけど、うちもできる?」
館林市で外壁塗装を検討している方の中にも、こうした疑問をお持ちの方がいると思います。
結論から言うと、クリヤー塗装ができるかどうかは、築年数だけでは決まりません。
重要なのは、現在のサイディングの状態です。
・色あせの程度
・チョーキングの有無
・ひび割れや欠け
・既存塗膜の状態
・サイディングの種類
これらを確認して、クリヤー塗装に適しているか判断します。
今回は、館林市で外壁塗装を行う小林塗装が、サイディングのクリヤー塗装について職人目線で解説します。
① サイディングのクリヤー塗装とは?
クリヤー塗装とは、顔料による色付けを目的としない透明な塗料で、外壁を保護する塗装方法です。
一般的な外壁塗装では、色の付いた塗料でサイディングを塗りつぶします。
一方、クリヤー塗装は、既存の色や柄を活かしながら表面を保護できることが特徴です。
特に、
・レンガ調サイディング
・タイル調サイディング
・石目調サイディング
・多彩色仕上げのサイディング
など、複数の色でデザインされた外壁で検討されることがあります。
ただし、クリヤー塗料は透明です。
塗装によって外壁の色あせや補修跡を隠すことは基本的にできません。
ここが通常の塗りつぶし塗装との大きな違いです。
② クリヤー塗装ができる家の特徴
クリヤー塗装に適しているのは、既存のサイディングの美観が比較的良好に保たれている住宅です。
例えば、
・外壁の柄や色がきれいに残っている
・大きな色あせがない
・目立つひび割れや補修跡が少ない
・既存塗膜の密着状態が良好
・使用するクリヤー塗料の施工条件に適合している
こうした状態であれば、クリヤー塗装を検討できます。
ただし、見た目がきれいだから必ず施工できるわけではありません。
サイディングの表面には、工場で特殊な塗装が施されている製品もあります。
そのため、現在の外壁と使用するクリヤー塗料の相性を確認することも重要です。
③ 築10年・15年・20年でもクリヤー塗装できる?
クリヤー塗装について、よく気になるのが築年数です。
「築15年だけど、まだ間に合う?」
「築20年だと、もうできない?」
という疑問もあると思います。
ここで知っておいてほしいのは、築年数だけで施工の可否を決めることはできないということです。
・築10年前後
色や柄が比較的きれいに残っていれば、クリヤー塗装を検討しやすい時期です。
ただし、日当たりや既存塗膜の状態によって判断は変わります。
・築15年前後
色あせやチョーキングが進んでいる場合があります。
クリヤー塗装が可能な住宅もありますが、現地での確認が重要になります。
・築20年以上
色あせ、ひび割れ、過去の補修跡などが目立つ場合は、クリヤー塗装が難しくなることがあります。
ただし、築20年だから絶対にできないというわけではありません。
同じ築年数でも、外壁の状態は一軒ごとに違います。
また、塗料メーカーによって施工条件が異なるため、製品の仕様も確認する必要があります。
④ チョーキングがある外壁はクリヤー塗装できない?
チョーキングとは、外壁を手で触ったときに白っぽい粉が付く現象です。
塗膜の劣化によって顔料などが表面に現れることで起こります。
クリヤー塗装では、このチョーキングの状態が重要な判断材料になります。
なぜなら、クリヤー塗料は透明なので、劣化した表面をそのまま覆えばよいというものではないからです。
チョーキングが進んでいる場合は、洗浄だけで適切な下地状態にできるのか、使用する塗料がその状態に対応しているのかを確認する必要があります。
製品によっては、チョーキングが認められる外壁への施工を避けるよう定められています。
そのため、
「洗えば粉が落ちるからクリヤー塗装できる」
と簡単に判断することはできません。
⑤ 色あせしたサイディングにクリヤーを塗るとどうなる?
ここは特に注意してほしいポイントです。
クリヤー塗装は透明なので、基本的に元の色を塗り直すことはできません。
例えば、
・南面だけ色が薄くなっている
・一部の柄が消えかけている
・外壁全体が白っぽく見える
・以前の補修跡が残っている
こうした状態でクリヤー塗装をすると、色あせや補修跡がそのまま見えることがあります。
塗装後に艶が出て、色が濃く見える場合はあります。
しかし、それは失われた色や柄が元に戻ったということではありません。
「透明な塗料を塗れば新築時の色に戻る」と考えてしまうと、仕上がりのイメージが違ってしまう可能性があります。
だからこそ、施工前に仕上がりを確認することが大切です。
⑥ ひび割れや補修跡がある場合は?
サイディングにひび割れや欠けがある場合、まず必要な補修を検討します。
ただし、クリヤー塗装では補修後の見た目にも注意が必要です。
通常の塗りつぶし塗装なら、補修部分を周囲と同じ色で仕上げることができます。
一方、クリヤー塗装では、補修材の色や補修跡が透けて見える場合があります。
そのため、
① サイディング本体の補修が必要か
② 補修後に柄や色をどこまで再現できるか
③ クリヤー塗装で仕上げても違和感が出ないか
まで考える必要があります。
補修できることと、クリヤー塗装できれいに仕上がることは別の話です。
ここは現地調査でしっかり確認したいポイントです。
⑦ 難付着性サイディングはクリヤー塗装できる?
最近の窯業系サイディングには、工場で高耐候性の塗装や特殊な表面処理が施された製品があります。
こうした外壁では、一般的な塗料が十分に密着しない場合があります。
いわゆる難付着性サイディングです。
ただし、難付着性だからすべてのクリヤー塗装が不可能というわけではありません。
重要なのは、
・サイディングの製品仕様
・既存塗膜の種類
・使用するクリヤー塗料の適合性
・塗料メーカーが定める施工条件
を確認することです。
外壁がきれいだからといって、塗料の相性を確認せずに施工するのは避けたいところです。
⑧ クリヤー塗装が難しい場合はどうする?
クリヤー塗装が適していないからといって、必ずサイディングを張り替える必要があるわけではありません。
外壁の状態に応じて、いくつかの選択肢があります。
① 塗りつぶし塗装
色あせや補修跡が目立つものの、サイディング本体が健全であれば、色付きの塗料で塗り替える方法があります。
既存の柄をそのまま残すことはできませんが、色を変えて外観を整えることができます。
② 多彩模様などの仕上げを検討する
元のデザインに近い雰囲気を残したい場合は、対応する塗装仕様を検討する方法もあります。
ただし、既存の柄を完全に再現できるとは限りません。
③ 部分的なサイディング交換
一部のボードに大きな割れや反り、損傷がある場合は、部分交換を検討します。
既存サイディングが廃番になっている場合は、柄や厚み、納まりの確認も必要です。
④ サイディングの張り替え
サイディング本体の劣化が広範囲に進んでいる場合は、張り替えも選択肢になります。
クリヤー塗装ができないことと、張り替えが必要なことは同じではありません。
見た目の問題なのか、外壁材自体の問題なのかを分けて判断することが大切です。
⑨ 小林塗装がクリヤー塗装の現地調査で確認すること
クリヤー塗装を希望されている場合、私たちは「透明な塗料が塗れるか」だけでなく、仕上がりまで考えて確認します。
主な確認ポイントは次の6つです。
① 色あせの程度
既存の柄や色がどの程度残っているか。
② チョーキングの状態
塗膜表面の劣化がどこまで進んでいるか。
③ ひび割れ・欠け・補修跡
補修が必要か、補修後にどの程度目立つか。
④ 既存塗膜の状態
剥がれや密着不良がないか。
⑤ サイディングと塗料の適合性
メーカーの施工仕様に合っているか。
⑥ お客様が希望する仕上がり
今の柄をどこまで残したいのか、艶の有無や仕上がりのイメージを確認します。
必要に応じて試し塗りなどを行い、仕上がりを確認することも大切です。
⑩ クリヤー塗装は「早めの判断」が大切
サイディングの柄を残したい場合、知っておいてほしいことがあります。
それは、クリヤー塗装には、既存の外壁の美観が残っていることが重要だということです。
通常の塗りつぶし塗装なら、既存の色あせを新しい色で覆うことができます。
しかし、クリヤー塗装は透明です。
色あせや補修跡が進んでからでは、希望する仕上がりにできないことがあります。
だからといって、築10年になったら必ず塗装しなければならないわけではありません。
「今の柄を残したい」と考えているなら、外壁の状態が良いうちにクリヤー塗装が可能か確認しておく。
これが大切です。
よくある質問|サイディングのクリヤー塗装
Q. 築15年でもクリヤー塗装はできますか?
A. できる場合はあります。 ただし、築年数だけでは判断できません。色あせやチョーキング、ひび割れ、既存塗膜の状態、使用する塗料の施工条件を確認する必要があります。
Q. クリヤー塗装で色あせは直りますか?
A. 基本的に元の色を復元することはできません。 艶が出て色が濃く見えることはありますが、失われた柄や色が戻るわけではありません。
Q. ひび割れがあってもクリヤー塗装できますか?
A. ひび割れの状態によります。 補修が必要な場合は、補修跡が透明塗装で目立つ可能性も考えて判断します。
Q. クリヤー塗装ができない場合は張り替えですか?
A. 必ずしも張り替えではありません。 サイディング本体が健全なら、塗りつぶし塗装などで対応できる場合があります。張り替えは外壁材自体の傷みも踏まえて検討します。
まとめ|クリヤー塗装は「柄を残せる状態か」が重要
館林市でサイディングのクリヤー塗装を考えている方に知っておいてほしいのは、クリヤー塗装は、どんな外壁にもできるわけではないということです。
判断するときは、
・現在の色や柄がきれいに残っているか
・チョーキングが進んでいないか
・ひび割れや補修跡が目立たないか
・既存塗膜が健全か
・使用する塗料が外壁に適合しているか
を確認します。
そして、クリヤー塗装が難しい場合も、塗りつぶし塗装・補修・部分交換・張り替えなど、建物の状態に応じた方法があります。
小林塗装では、館林市を中心にサイディング外壁の塗装・補修を行っています。
今のサイディングの柄を残したいと考えている方は、色あせが大きく進む前に、クリヤー塗装が適している状態なのかを確認することをおすすめします。
