「業者にセメント瓦と言われたけど、モニエル瓦とは違うの?」
「うちの屋根はどっちなんだろう?」
「塗装を考えているけど施工方法は同じ?」
館林市で屋根のご相談をいただくと、このような質問をいただくことがあります。
セメント瓦とモニエル瓦は見た目が非常によく似ているため、一般の方が見分けるのは簡単ではありません。
しかし実は、
塗装工事においては大きな違いがある屋根材です。
この違いを知らずに工事を行うと、
・塗膜の剥がれ
・施工不良
・早期劣化
などにつながる可能性もあります。
今回はセメント瓦とモニエル瓦の違いや見分け方、塗装時の注意点について分かりやすく解説します。
そもそもセメント瓦とモニエル瓦とは?
まず最初に知っておきたいのが、
どちらも陶器瓦ではない
ということです。
日本瓦や陶器瓦は高温で焼き上げるため塗装は基本的に必要ありません。
一方、
セメント瓦とモニエル瓦は、
セメントを主原料として作られている屋根材です。
そのため、
定期的な塗装メンテナンスが必要になります。
ここまでは共通しています。
では何が違うのでしょうか?
セメント瓦とは?
セメント瓦は、
セメントと砂を主原料として成型された屋根材です。
製造後に塗装を施し、防水性能を持たせています。
1970年代から1990年代頃にかけて多く使用されました。
特徴としては、
- 比較的厚みがある
- 重厚感がある
- 塗装によるメンテナンスが必要
という点があります。
塗膜が劣化すると、
- ・色あせ
- ・コケ
- ・ひび割れ
などが発生します。
モニエル瓦とは?
モニエル瓦もセメント系の屋根材ですが、
実は構造が少し違います。
最大の特徴は、
スラリー層
と呼ばれる着色層が表面にあることです。
このスラリー層があることで、
塗装時に特殊な下地処理が必要になります。
見た目はセメント瓦によく似ていますが、
施工する職人からすると全く別物と言える屋根材です。
一番大きな違いは「スラリー層」
セメント瓦とモニエル瓦を分ける最大のポイントです。
モニエル瓦には表面にスラリー層があります。
経年劣化すると、
表面が粉状になります。
この粉をしっかり除去せずに塗装すると、
塗料が密着せず、
数年で剥がれる原因になります。
一方で、
一般的なセメント瓦にはスラリー層がありません。
そのため、
モニエル瓦はセメント瓦よりも下地処理が重要になるのです。
自分で見分けることはできる?
結論から言うと、
一般の方が正確に見分けるのは難しいです。
理由は見た目が非常によく似ているからです。
ただし、
築年数によってある程度予測できます。
モニエル瓦が多い時期
1970年代〜2000年前後
セメント瓦が多い時期
1970年代〜1990年代
また、
屋根の裏面に製品名が刻印されていることもあります。
ただし実際には屋根に上がらないと確認できないことが多いため、
専門業者による点検が確実です。
館林市でよく見られる劣化症状
館林市は夏場の猛暑や強い紫外線の影響を受けやすい地域です。
そのため、
セメント瓦・モニエル瓦ともに、
以下のような症状をよく見かけます。
①色あせ
塗膜劣化の初期症状です。
②コケや藻
防水性能低下のサインです。
北側の屋根で特に発生しやすくなります。
③ひび割れ
水分を吸収した屋根材が膨張収縮を繰り返すことで発生します。
④塗膜の剥がれ
メンテナンス時期を過ぎると発生しやすくなります。
塗装するならどちらも下地処理が重要
お客様はつい、
「どんな塗料を使うのか」
に目が向きがちです。
しかし実際には、
塗料よりも下地処理の方が重要です。
特にモニエル瓦は、
スラリー層をしっかり除去する必要があります。
どんな高級塗料を使っても、
下地処理が不十分では長持ちしません。
私たちも現地調査では、
まず屋根材の種類を確認し、
その屋根に適した施工方法をご提案しています。
塗装ではなく葺き替えやカバー工法が必要な場合もある
すべての屋根が塗装で解決するわけではありません。
例えば、
- ・割れが多い
- ・雨漏りしている
- ・下地が傷んでいる
場合は、
塗装よりも
- ・カバー工法
- ・葺き替え工事
が適していることもあります。
重要なのは、
屋根の状態を正しく診断することです。
職人としての正直な意見
現場で感じるのは、
お客様の多くが
「セメント瓦とモニエル瓦の違いを知らない」
ということです。
それは当然です。
見た目だけで判断するのは難しいからです。
だからこそ、
塗装を検討する際は、
まず屋根材を正しく見極めることが大切です。
屋根材によって施工方法は大きく変わります。
特にモニエル瓦は知識や経験が必要な屋根材です。
まとめ|セメント瓦とモニエル瓦は見た目以上に違う屋根材
セメント瓦とモニエル瓦は、
どちらも塗装メンテナンスが必要な屋根材です。
しかし、
モニエル瓦にはスラリー層があるため、
塗装時の施工方法が大きく異なります。
大切なのは、
✅ まず屋根材を正しく見極めること
✅ 屋根の状態を確認すること
✅ 適切な施工方法を選ぶこと
です。
館林市で屋根の色あせやコケが気になっている方は、
まずは現在の屋根の状態を確認してみることをおすすめします。
当社では一級塗装技能士が現地調査を行い、
屋根材の種類や劣化状況を確認した上で最適なご提案をしています。
「うちの屋根はセメント瓦?モニエル瓦?」
そんな疑問がある方も、お気軽にご相談ください。