塗装工事は"乾燥時間"で寿命が決まる。職人が急いで塗らない理由

「今日は塗装しないんですか?」

工事中、お客様から時々このようなご質問をいただきます。

昨日は外壁を塗っていたのに、今日は職人が建物を確認しているだけ。

天気も良い。

雨も降っていない。

「工事が止まっているのかな?」

そう思われるのも無理はありません。

ですが実は、その**"待つ時間"こそが、塗装を長持ちさせるために欠かせない時間**なのです。

私たちは20年以上、数多くのお住まいを塗装してきました。

その中で強く感じるのは、

塗装は「塗る技術」だけではなく、「待つ判断」ができるかどうかで寿命が変わる。

ということです。

今回は、お客様には見えにくい「乾燥時間」の大切さについてお話しします。


塗料は、塗った瞬間に完成するわけではありません

塗料はローラーで塗った瞬間に完成するものではありません。

塗ったあと、

時間をかけて乾燥し、

硬化し、

初めて丈夫な塗膜になります。

この乾燥が不十分なまま次の工程へ進んでしまうと、

・密着力が弱くなる

・耐久性が落ちる

・塗膜本来の性能を発揮できない

・将来的な剥がれや膨れの原因になる

可能性があります。

だから私たちは、

乾燥時間も施工の一部だと考えています。


「乾いたように見える」と「塗っていい」は違います

ここは、お客様が一番驚かれるところです。

午後になると、

外壁は乾いたように見えます。

触ってもベタついていない。

「もう次を塗れそうですね。」

そう思われるかもしれません。

しかし、

表面が乾いて見えることと、次の工程へ進めることは全く別の話です。

塗料は表面だけでなく、

内部までしっかり乾燥して初めて、本来の性能を発揮します。

だから私たちは、

「乾いたように見えるから。」

ではなく、

メーカーが定める乾燥時間を満たしているかで判断しています。


私たちは「一日一工程」を基本に考えています

小林塗装では、

一日一工程を基本とした施工を心掛けています。

例えば、

1日目に下塗り。

2日目に上塗り1回目。

3日目に上塗り2回目。

このように工程を分けることで、

それぞれの塗膜が十分に乾燥し、次の塗料が本来の性能を発揮しやすくなるからです。

もちろん、

気温や湿度、季節によって乾燥時間は変わります。

そのため、

必ず毎日同じ工程になるわけではありません。

私たちが大切にしているのは、

「一日一工程」という形ではなく、必要な乾燥時間を確保すること。

これが何より重要だと考えています。


私たちはメーカーの施工基準を必ず守ります

塗料メーカーは、

何年もかけて試験を繰り返し、

それぞれの塗料に施工基準を定めています。

例えば、

・下塗り材から上塗り1回目までの乾燥時間

・上塗り1回目から上塗り2回目までの乾燥時間

・施工できる気温

・施工できる湿度

・塗装可能時間

これらにはすべて理由があります。

だから私たちは、

20年以上の経験だけで施工することはありません。

メーカーが定めた「上塗り可能時間」を必ず守る。

これを徹底しています。

「今日は終わらせたいから。」

「乾いたように見えるから。」

そんな理由で工程を進めることはありません。

経験とメーカー基準。

その両方が揃って初めて、塗料は本来の性能を発揮すると考えています。


コーキングも「乾いたら塗る」ではありません

サイディング外壁では、

コーキング工事を行うことがあります。

小林塗装では仕上げの色によって先打ち工法で施工しています。

古いコーキングを撤去し、

新しいコーキングを充填してから塗装を行う方法です。

ここでも大切なのは、

コーキングを打ったらすぐ塗るわけではないということです。

コーキング材にも、

メーカーが定めた**養生時間(乾燥・硬化時間)**があります。

この時間を守らず塗装してしまうと、

コーキングが十分に硬化せず、

塗膜との動きに差が生まれ、

将来的なひび割れや密着不良につながる可能性があります。

だから私たちは、

コーキングも塗料と同じように、

メーカーが定めた養生時間を必ず守ります。

見た目ではなく、

メーカーが「次の工程へ進んでよい」と定めたタイミングで施工しています。


職人は天気より「湿度」を見ています

「今日は晴れているから塗装できますね。」

そう言われることがあります。

もちろん晴れの日は施工しやすいです。

ですが、

職人が本当に見ているのは、

湿度や気温、風、下地の乾燥状態です。

例えば、

晴れていても湿度が高い日。

朝露が残っている日。

前日の雨で下地が乾いていない日。

このような日は、

塗料が正常に乾燥しない可能性があります。

だから、

見た目は天気が良くても、

施工を見合わせることがあります。

一日遅れても、

塗料の性能を最大限に発揮させる方が大切だからです。


工期を短くすることが、良い工事とは限りません

「最短○日で完成。」

そんな広告を見かけることがあります。

もちろん、

効率よく工事を進めることは大切です。

ですが、

乾燥時間を短縮してまで工期を優先してしまえば、

塗料やコーキング材は本来の性能を発揮できません。

私たちは、

工期より品質。

必要なら一日待つ。

必要なら工程をずらす。

その判断を迷わず行います。

完成した日ではなく、

10年後、15年後を見据えた施工をしたいからです。


完成した瞬間ではなく、10年後を見ています

塗装工事は、

完成したその日はどの会社が施工してもきれいに見えることが多いです。

本当の違いが出るのは、

5年後。

10年後。

その時に、

「まだ艶が残っている。」

「剥がれていない。」

「安心して住めている。」

そう思っていただける塗装をするためには、

乾燥時間を守ることが欠かせません。

だから私たちは、

急がないことも職人の仕事だと考えています。


【小林塗装の考え方】

私たちは、

経験だけで施工している職人ではありません。

20年以上の現場経験に加え、

塗料メーカーやコーキングメーカーが定めた施工基準を必ず守ることを徹底しています。

下塗りから上塗りまでの乾燥時間。

上塗り1回目から2回目までの乾燥時間。

先打ちコーキングの養生時間。

施工時の気温や湿度。

これらにはすべて理由があります。

だから私たちは、

「今日は終わらせたいから。」

「もう乾いたように見えるから。」

そんな理由で工程を進めることはありません。

一日工期が延びたとしても、

メーカーが定めた施工基準を守る。

それが塗料やコーキング材の性能を最大限に引き出し、お客様のお住まいを長く守ることにつながると考えています。


まとめ|待つことも、職人の大切な仕事です

外壁塗装は、

ただ色を塗るだけの工事ではありません。

塗料を選ぶこと。

丁寧に施工すること。

そして、

しっかり乾燥させること。

このすべてが揃って初めて、塗料やコーキング材は本来の性能を発揮します。

だから私たちは、

「今日は塗らない。」

という判断をすることがあります。

それは工事を止めているのではありません。

お客様のお住まいを10年後、15年後も守るために必要な時間をつくっているのです。

小林塗装では、塗料だけでなくコーキング材も含め、すべての工程でメーカーが定めた施工基準を守り、一つひとつの作業を丁寧に積み重ねています。

見えない工程だからこそ手を抜かない。

それが私たちの品質であり、お客様への約束です。

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小さなことでも構いませんので、
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