外壁塗装は3回塗りが正解とは限らない?職人が現場で判断している事

「外壁塗装は3回塗りが基本です」

塗装工事について調べると、よく見かける言葉です。

実際に見積書にも、

  • ・下塗り
  • ・中塗り
  • ・上塗り

と記載されていることが多く、

「3回塗りなら安心なんだな」

と思われる方も多いのではないでしょうか。

もちろん3回塗りは塗装工事の基本です。

しかし、館林市で数多くの住宅を見てきた職人としてお伝えしたいのは、

実はすべての家が同じ3回塗りで良いわけではない

ということです。

築10年の住宅と築25年の住宅。

新築時から定期的にメンテナンスされている住宅と、長年手を入れていない住宅。

見た目は似ていても、外壁の状態は全く違います。

それなのに全て同じ施工方法で良いのでしょうか?

今回は、外壁塗装の回数について、お客様にぜひ知っていただきたい現場の話をお伝えします。


外壁塗装の基本は3回塗り

まずは基本からです。

一般的な外壁塗装は、

・下塗り

・中塗り

・上塗り

の3工程で行います。


①下塗り

外壁と塗料を密着させるための重要な工程です。

例えるなら接着剤の役割です。

この工程を省いたり不十分にしたりすると、どんな高級塗料でも長持ちしません。


②中塗り

塗膜の厚みを確保する工程です。

塗料本来の耐久性を発揮するために必要になります。


③上塗り

仕上げの工程です。

色ムラをなくし、美観と耐久性を高めます。


つまり3回塗りは、

「見た目を良くするため」

ではなく、

塗料の性能をしっかり発揮させるため

に必要な工程なのです。


ではなぜ現場によって施工方法が変わるの?

ここが今回一番お伝えしたい部分です。

例えば同じ館林市内でも、

築10年の住宅と築20年以上の住宅では外壁の状態が大きく違います。

特に館林市は、

  • ・夏の猛暑
  • ・強い紫外線
  • ・冬の乾燥
  • 強風

の影響を受けやすい地域です。

長年紫外線を浴び続けた外壁は、防水性能が低下し、塗料を吸い込みやすい状態になっています。


塗料を吸い込む外壁とは?

お客様からすると少しイメージしにくいかもしれません。

例えば乾いたスポンジを想像してみてください。

そこに水をかけると、一瞬で吸い込みますよね。

実は劣化した外壁も同じような状態になることがあります。

特に、

  • ・チョーキングが進んでいる
  • ・防水性がなくなっている
  • ・築15年以上経過している

こうした外壁では、下塗り材を塗った瞬間に吸い込んでしまうことがあります。

すると本来必要な塗膜の厚みが確保できません。


そんな時に下塗りをもう一度行うことがある

こうした外壁の場合、

下塗りを1回追加することがあります。

工程としては、

  • ・下塗り
  • ・下塗り
  • ・中塗り
  • ・上塗り

になります。

いわゆる4回塗りです。

ここで勘違いしてほしくないことがあります。


4回塗りが良い工事とは限りません

お客様の中には、

「3回塗りより4回塗りの方が良い工事なんですよね?」

と聞かれることがあります。

もちろん劣化が進んだ外壁では、下塗りを追加して4回塗りを行うケースもあります。

しかし、

4回塗れば良い工事になるわけではありません。

築10年程度で状態の良い外壁なら、適切な3回塗りで十分です。

反対に、

劣化が進んで塗料を吸い込む外壁なのに、決まった3回塗りだけで終わらせてしまう方が問題です。

私たち職人が見ているのは、

「何回塗るか」

ではなく、

「その建物に必要な塗膜が作れているか」

です。

だからこそ現場によって施工方法が変わることがあります。

それは特別な工事をしているからではなく、

その家に必要だからやっている。

ただそれだけなのです。


「うちは必ず4回塗りです」という業者は本当に良い業者?

ここもお客様に知っていただきたいポイントです。

最近では、

「4回塗りだから安心」

「他社より塗る回数が多い」

という営業をする業者もあります。

しかし職人目線で言うと、

回数だけで工事の良し悪しは判断できません。

大切なのは、

その住宅の状態をきちんと見ているかどうかです。

状態が良い外壁なら適切な3回塗り。

吸い込みが激しい外壁なら下塗りを追加。

これが本来の考え方です。


実は見積書だけでは分からないこともある

現地調査の段階では問題ないと思っていても、

高圧洗浄後に状態が見えてくることがあります。

実際に施工を始めると、

想像以上に塗料を吸い込むケースもあります。

そのため私たちは、

現場の状態を見ながら施工内容を判断しています。

マニュアル通りに進めるのではなく、

その建物に合わせた施工を行うことが大切だと考えています。


職人として本当に大切だと思うこと

塗装工事というと、

  • ・どんな塗料を使うか
  • ・何回塗るか

に注目されがちです。

もちろんそれも大切です。

しかし私たち職人が本当に大切にしているのは、

「建物の状態に合わせた施工ができているか」

です。

同じ築年数でも劣化状況は違います。

同じ塗料でも必要な施工は違います。

だからこそ、

全ての住宅を同じやり方で施工するのではなく、

その家に合った施工方法を考えることが重要だと思っています。


まとめ|本当に大切なのは塗る回数ではなく建物に合った施工

外壁塗装の基本は3回塗りです。

しかし、

住宅の劣化状況によっては下塗りを追加することもあります。

だからといって、

4回塗りが優れているわけでも、

3回塗りが劣っているわけでもありません。

本当に大切なのは、

その建物に必要な施工が行われているかどうか。

館林市の住宅は強い紫外線や猛暑の影響を受けやすいからこそ、

マニュアル通りではなく、建物の状態に合わせた判断が必要になります。

当社では一級塗装技能士が建物の状態をしっかり確認し、

「なぜこの工程が必要なのか」

を分かりやすくご説明しています。

外壁塗装を検討されている方は、

「何回塗るか」だけでなく、

「なぜその施工が必要なのか」

にもぜひ注目してみてください。

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