見積書に書かれていない「下塗り」が塗装の寿命を左右する理由|上塗りより大切なこととは?

「外壁塗装の見積りをもらったけど、何を見ればいいのか分からない…」

「シリコン・ラジカル・フッ素・無機塗料の違いは説明されたけど、それ以外はよく分からなかった」

「塗料のグレードが高ければ長持ちするんですよね?」

館林市で外壁塗装のご相談をいただく中で、このようなお話をよく伺います。

確かに外壁塗装を検討すると、多くの方がまず気になるのは塗料です。

現在主流となっている塗料には、

  • ・シリコン塗料
  • ・ラジカル制御型塗料
  • ・フッ素塗料
  • ・無機塗料

などがあります。

一般的には耐久性が高くなるほど価格も上がるため、

「せっかく塗装するなら長持ちする塗料を選びたい」

と思うのは当然です。

もちろん塗料選びは大切です。

しかし、数多くの住宅を見てきた職人としてお伝えしたいのは、

塗料選びと同じくらい、いやそれ以上に重要なものがある

ということです。

それが、

「下塗り」

です。

実は見積書ではあまり目立たないこの工程が、塗装の寿命を大きく左右しています。


お客様は「上塗り」を見て、職人は「下塗り」を見ている

外壁塗装の見積書を見ると、

  • ・シリコン
  • ・ラジカル
  • ・フッ素
  • ・無機

といった塗料名が大きく書かれていることが多いです。

そのため、

「どの塗料が長持ちするのか」

に目が向きやすくなります。

しかし私たち職人が現場で最初に確認するのは、

実は上塗り塗料ではありません。

まず見るのは、

  • ・外壁がどれくらい傷んでいるか
  • ・チョーキングは発生しているか
  • ・ひび割れはないか
  • 塗料をどれくらい吸い込む状態か

といった下地の状態です。

なぜなら、

下地の状態によって使う下塗り材や施工方法が変わるからです。


そもそも下塗りとは何なのか?

外壁塗装は一般的に、

下塗り

中塗り

上塗り

という3工程で行います。

この中で完成後に見えなくなるのが下塗りです。

しかし実は、

最も重要な工程と言っても過言ではありません。

下塗りは、

外壁と仕上げ塗料を密着させる接着剤のような役割をしています。

例えば、

どんなに高価な壁紙でも接着剤がしっかりしていなければ剥がれてしまいます。

塗装も同じです。

どれだけ高性能な無機塗料を使っても、

下塗りが適切でなければ本来の性能を発揮できません。


実は下塗りにも種類やグレードがある

ここは意外と知られていません。

お客様は上塗り塗料について説明を受けることは多いですが、

下塗り材について詳しく説明されることはほとんどありません。

しかし下塗り材にも様々な種類があります。

例えば、

①シーラー

外壁に浸透し密着性を高めるもの

②フィラー

細かな凹凸やひび割れを埋めるもの

③微弾性フィラー

伸縮性があり、ひび割れに強いもの

④サーフェーサー

表面を滑らかに整えるもの

などがあります。

さらに同じシーラーでも性能や価格には差があります。

つまり、

下塗りにもグレードがある

ということです。


シリコン・ラジカル・フッ素・無機だけで判断すると危険な理由

例えば、

築20年以上経過した住宅を想像してみてください。

長年紫外線を浴び続け、

チョーキングも発生している。

防水性能も低下している。

この状態の外壁は、

スポンジのように塗料を吸い込みます。

もし建物の状態に合わない下塗り材を使用した場合、

その上にシリコンを塗っても、

フッ素を塗っても、

無機を塗っても、

期待される耐久性を発揮できないことがあります。

逆に、

適切な下塗り材を選び、

必要な塗膜をしっかり作ることができれば、

上塗り塗料は本来の性能を発揮しやすくなります。


「4回塗りだから良い工事」ではない

ここもお客様に知っていただきたいポイントです。

劣化が進んだ外壁では、

下塗りを1回追加することがあります。

すると、

  • ・下塗り
  • ・下塗り
  • ・中塗り
  • ・上塗り

の4回塗りになります。

すると、

「4回塗りだから良い工事なんですね」

と思われることがあります。

しかし、

実はそうではありません。

築10年程度で状態の良い外壁なら、

適切な3回塗りで十分です。

反対に、

塗料を強く吸い込む外壁なのに、

決まった3回塗りだけで終わらせてしまう方が問題です。

私たち職人が見ているのは、

何回塗るかではありません。

その建物に必要な塗膜が作れているか。

そこを見ています。

だから現場によって施工方法が変わることがあります。

それは特別な工事をしているからではなく、

その家に必要だからやっている。

ただそれだけなのです。


見積書では分からないからこそ説明が大切

実は見積書だけを見ても、

どんな下塗り材を使うのか、

なぜその下塗り材なのか、

分からないケースも少なくありません。

だからこそ大切なのは、

「なぜこの施工が必要なのか」

をしっかり説明してくれる業者かどうかです。

塗料名だけでなく、

建物の状態を見て施工方法を提案してくれる会社は信頼できると思います。


職人として本当に大切だと思うこと

塗装工事というと、

どうしても

  • ・シリコン
  • ・ラジカル
  • ・フッ素
  • ・無機

といった塗料に注目が集まります。

もちろん塗料選びも大切です。

しかし職人として本当に大切だと思うのは、

「その塗料を活かせる下地が作れているか」

です。

どんな高級塗料でも、

下塗りが適切でなければ長持ちしません。

反対に、

下地がしっかりしていれば、

塗料本来の性能を十分発揮することができます。


まとめ|塗料選びの前に「下塗り」にも注目してみてください

外壁塗装では、

シリコン・ラジカル・フッ素・無機など様々な塗料があります。

しかし本当に大切なのは、

塗料の名前だけではありません。

  • ・どんな下塗り材を使うのか
  • ・なぜその下塗り材なのか
  • 建物の状態に合っているのか

こうした部分によって塗装の寿命は大きく変わります。

館林市で外壁塗装を検討されている方は、

ぜひ見積書の塗料名だけでなく、

「下塗りは何を使うのですか?」

と聞いてみてください。

その答えの中に、その会社の考え方や施工品質が見えてくるはずです。

当社では一級塗装技能士が建物の状態を確認し、

なぜその塗料なのか、

なぜその下塗り材なのかまで分かりやすくご説明しています。

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